• ホーム
  • 会社案内
  • 事業内容
  • 経営理念
  • 採用情報
  • お問合せ
HOME / 業務内容 / 地球を測る技術 
MSS 事業内容
 
地球を測る技術測量

古代より、人々の生活とともに発展してきた技術があります。生活に密着して、人々の暮らしを支え、人と文化を繋げてきた技術。
1町歩は10反であり、1反は10畝になります。そして、1畝は30坪となります。古来1反は360坪でしたが、現在の一反は300坪です。成人が1日に食べる米の量を収穫できる面積を1坪といいます。現在と違うのは豊臣秀吉による太閤検地に由来します。1反で収穫される米の量を一石といいます。品種改良、土壌改良による豊かな米の実りが面積の基準を変えたわけです。測量は生活の中から生まれ、時の文化とともに発達した技術です。現在も人々の生活基盤を守り、豊かなものにする大切な土木技術の1つとなっています。
町歩 1町歩      
10反 1反    
  10畝 1畝  
  360坪(古来) 30坪 1坪
  300坪(現在)
(1坪・・成人が1日に食べる米の量を収穫できる面積)

測量という概念は、、農耕文明が始まって農耕地の境界を定める必要性から発達したと考えられています。例えば、古代エジプトにおいては、ナイル川の氾濫により、毎年、改めて土地を測り直さなければなりませんでした。そのために測量技術が発達してきたといわれています。紀元前2600年ごろに造られたピラミッドは、その当時の測量技術が相当な水準にあったことを想像させます。
日本においては、5世紀ごろに造られた巨大な前方後円墳の存在が、角度・距離などの優れた測量技術を示しています。そして、17世紀に生まれた伊能忠敬は、地球を知りたいという壮大な夢を秘めて、日本列島をくまなく歩き、8枚組みの日本地図、214枚一組の途方もない地図を作成して、日本列島の正確な姿を始めて明らかにしました。
その地図は、近代的な日本地図であり、その精度は国際的にも高い評価を得ています。また、地球を測るための第一歩として日本を測り、地球に恋した人物とも伝えられています。

近年では、瀬戸大橋と並ぶ昭和の2大プロジェクト工事である世界最長の海底トンネル、青函トンネル(海底部23.3km、全長53.85km、ドーバー海峡トンネルは49.2km)において、海底部・トンネル内の貫通地点の誤差64.4cm、水平誤差14.4cmという素晴らしい精度を実現しています。
測量とは、地表面上の諸点の関係位置を定める技術であり、測量法では「土地の測量をいい、地図の調整および測量用写真の撮影を含むものとする」と規定しています。測量は各種土木工事の計画・調査・設計・施工において、あらゆる場面に必要な専門分野であり、近年工事の複雑化・近代化に伴って、その重要性はいよいよ大きくなっています。
一般的には、境界の確定と思われがちなのですが、具体的に表わしますと、全国の地図作成、街づくり(区画整理)、自然環境の監視(地盤沈下、河川の定期横断)、社会資本整備(公共事業)、都市の管理(台帳業務)、工事の測量、遺跡・文化財の調査等と広範囲です。そのことから、計画・設計・工事またはすべての学問の基礎であるということがいえます。
歴史的な建造物であるエジプトのピラミッド、または、ローマの遺跡等も高度な測量技術により建造することができたのです。
近年測量の基本原理は大きく変わっていません。しかしながら測量の周辺機器の発達が多様な測量調査を可能にしています。
例えば距離測量は、巻尺から光で距離を測る光波測距儀そして、目の原理を利用し遠近を算出するノンプリズム測距離は、目標板の設置までなくしています。また電子野帳や電子平板等はコンピュータとの連結により測量の発達が顕著になり最近では、GNSSの出現が測量を画期的に変えています。

ここでGNSSのことを少し説明します。 グローバル・サテライト・ナビケーション・システムを略してGNSSといいます。日本語で汎地球測位システム・・・・GNSS衛星から発信される電波を利用して、地球の位置を求める新世代の測量システムです。具体的に言いますと人工衛星から送信電波を地上で受信し位置・時刻などの情報をもとに電波の到達時間を測定し地球上の三次元的位置(緯度、経度、高さ)を決定させるシステムです。人工衛星からの情報である為、地上のどの位置においても測量観測が可能という異次元的な特長を持ち、スピーディーそして正確な測量の実現に大きな力を発揮するもとと思います。今日、測量業者は「環境保全・創造と豊かな生活基盤の実現に貢献する測量」を合言葉にみなさまへの技術の発展に努めております。よりいっそう測量を身近なものと感じていただき豊かな生活基盤の礎とさせていただければ幸いと思います。